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カナダ・トロントに見る日本製品パワーの今昔を思う [消費生活アドバイザー]

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※ライラック(別名リラ)の花

<はじめに>
 これは消費生活アドバイザーによる研究グループ“あすか倶楽部”への投稿コラムです。よって、このブログに掲載する内容としては、少々堅苦しい文章になってしまいました。

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  カナダ東部の大都市トロントの6月から7月にかけては、ライラック(リラ)の白い花が咲きほころび、1年の中でも一番過ごしやすく、活動的な季節である。
 午後10時頃やっと日没を迎える夏至が過ぎて間もない、6月下旬にG8とG20(主要国首脳会議)がトロント・ダウンタウン及びトロントの北部のリゾート地ハンツビルで開催された。トロントの新聞、TVをはじめとする各メディアは連日それを伝えていた。
 もちろん、この中には日本の首脳も含まれていたが、後姿だけを撮った新聞などもあり、メディアへの露出度は余り多い方では無かったように感じられた。それが、そのまま日本の扱われ方や国力のレベルを示すものとは考えにくいのだが…。

 むしろ、私としては、トロントのマーケットにおける日本製品を垣間見ると、経済力の相対的な低下が心配である。衰退とか後退、低下などのネガティブな表現はあまり使いたくないが、15~20年前と比較すると残念ながら、そういう表現もありかと感じられるものも見受けられる。
 例えば、家電製品の場合、以前はどこのデパートでも、ほとんど日本製品で溢れかえっていた。特にテレビは日本製品の間に、アメリカのRCAやオランダのフィリプスなどが、引き立て役的に混じっていた。ましてや、韓国製や中国製は皆無であった。そういう光景を見ると、何となく日本人として誇らしさを感じたものである。
 
 ところが今はどうだろうか?液晶テレビ売り場は、韓国メーカーのサムスンやLGが日本メーカーのP社やS社、T社などを凌ぐかたちで並んでいる。量販店のBEST BUYなどでは新興中国メーカーのDYNEXなども堂々と並べられ、しかも日本メーカーと同じぐらいの値段で売られている。韓国メーカーのサムスンやLGに至っては、日本メーカー以上の値段で売られている場合がある。
 テレビやオーディオに詳しいカナダ人の友人に、「自分はS社のテレビを買おうと思っているんだけど、どう思う?」と訪ねたら、「う~ん、S社のテレビはどうもね、自分だったらLGを買うけど…」と若干遠慮気味に答えてくれた。
 私の場合は、古い日本人として韓国メーカーを選択肢に入れるなど、到底受け入れられないが、カナダ人にとっては、特に何がなんでも日本メーカーというこだわりがない限り、価格に見合った良い物ならば、どのメーカーでも別に構わないわけである。

 パソコンに至っては、アメリカのアップルやDELL、HP、台湾メーカーが多く、その中に日本メーカーのT社やS社がひっそりと混じっており、日本国内のシェアトップを争うN社とF社のパソコンは見た記憶がない。
 携帯電話については、日本メーカーのガラパゴス化と呼ばれて久しいが、トロントでは日本メーカーは確かに目にすることはなく、北米のiPhoneやBlackbery、フィンランドのNokia、そして韓国メーカーのサムスンやLGが目立っている。

 唯一、日本メーカーの独断場を維持し続けているのは、デジタルカメラ(ビデオカメラ含む)分野である。特に一眼レフカメラは、C社及びN社をはじめP社、S社、O社がほぼ独占している。サムスンがここにも顔を出し始めているのは気になるところではあるが…。

 ポータブル・オーディオでは、日本と同じくアップル社のiPodが圧倒的に強いが、その中で気になったことが一つある。それはウオークマンでiPodと孤軍奮闘しているかに見えるS社だが、北米ではかなり事情が異なり、完全にアップルの軍門に下っている事がわかる。何故ならば、トロントのオーディオ・ショップなどで売られているS社のオーディオ製品の多くが、iPodやiPhoneと接続するための専用端子を持ったドック付きなのには驚いた。他の日本のオーディオ・メーカーなら分かるがS社までもがこの様な状態なのである。

 最後に自動車についてだが、道路を走っているクルマ、パーキングしているクルマを見ると、今も昔も日本車が多い。圧倒的な強さのT社(L)と、それに何とかついていこうとしているH社(A)、N社(I)をはじめ、M社、F社、S社と続いている。その反面、アメリカ車のGM傘下のポンティアックやサターンなどのブランドが消えたことは寂しい。

 その中で昔と大きく異なるのは、韓国の現代自動車の躍進と起亜自動車の出現である。昔の現代自動車の車のデザインは、ひと昔前の日本の軽自動車をひと回り大きくしたような形で、ドアなどボディ全体が平面的で、ボコボコ凹みそうで、ただ安いだけのクルマだった。
 それが今では、日本車と肩を並べるレベルにまで仕上がっていると思われる。そして、何よりも街を走っている数がとても多くなったのは確かである。
 一方、起亜自動車は昔は存在さえしていなかった韓国メーカーだが、新聞の一面広告を連続的に出しており、街でも時々見かけられる。デザイン的には現代自動車ほどは洗練されてない様に思われる。

  現代自動車と起亜自動車の二つの韓国メーカーを見ていると、家電製品特に液晶テレビにおけるサムスンとLGにイメージが重なり、日本の自動車メーカーの脅威になるのは間違いなく、超スピードで日本車のすぐ後を追いかけている感じがする。

 この取り留めのないコラム?が、日本に果たしてどこまで伝わり、参考になるかどうか分からないが、たとえ日本にいても海外にいても、日本製品のよりいっそうのパワーアップを望むのは、日本人の変わらぬ共通認識ではなかろうかと思う次第である。
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